木工

<製作編-15> 木製コックピット完成

ついにチェッカーフラッグ! 長かった作業の終わりは不思議な感覚になります。 多くの道具や端材を片付け、掃除も終えると、急に部屋がすっきりと広くなり、作業を始める前の姿に戻りました。 そして、目の前には完成したばかりのコックピットがあります。 …

<製作編-14> フレームの連結機構

「固定」に勝る「連結」のメリット 上位グレードの市販コックピットは、剛性・ポジション対応性・拡張性・機能美などを高いレベルで両立しています。 それを可能にしているのがボルト結合による固定です。 しかし、上の画像の機種だとハンドルの位置調整のた…

<製作編-13> ハンコンフレーム追加工

ハンコン取り付け位置を手前側へ延長する モニターの仮設置で判明した、モニター画面がやや近すぎる問題を解決します。 モニター背後に垂直フレームがぴったり位置しているので、モニターとハンコンの前後位置を離すにはハンコンの取り付け位置を手前側へ延…

<製作編-12> モニターフレームの作成

最も不安要素が多いモニターの取り付け ポジションがほぼ確定したので、いよいよモニター取り付けに着手します。 シングルモニターの場合、画面サイズは27インチか31インチが主流ですが、ドライブシミュレーターに関しては31インチの方が臨場感があっておす…

<製作編-11> 水平フレーム増設

仮設置によって改善点が明確になる 木でコックピットを作るというチャレンジも、妄想→構想→製作へと至り、仮設置の段階を迎えていくつかの変更点がありました。 その一つが水平フレームの増設です。 もともと設計の段階で2段重ね構造もイメージしていたので…

<製作編-10> ペダルフレームの作成

ペダルがポジションの基準点 ペダルユニットはコックピットの最先端に位置するので、そこがポジションの基準点となってハンドルやシートの位置も決まります。 木製コックピットに最適化したペダル用ベースを作る LogicoolのPRO RACING PEDALSは、3つのペダル…

<製作編-9> シートに仮シートベースを取り付ける

シート購入 シートは未調達のままでしたが、この先の作業が進められなくなるので購入しました。 シートの選定は、 リクライニング機構 シートレールあり 見た目 の3要素を満たしている中から上の画像のものを選びました。 巨大な箱が自宅に届き、中から出て…

<製作編-8> ハンコンフィッティングプレートを作る

ハンコンとハンコンフレームを強固に結合する ハンコンの底面にあるハンコン取り付け用のネジ止め穴はわずか3箇所しかなく穴の間隔も狭いです。 ハンコンフレームにいくら剛性があっても、取り付け方法に問題があるとハンコンのぐらつきやたわみが生じる可能…

<製作編-7> ハンコンフレームを作る

ハンコンフレームがコックピットの剛性の要となる 強いフォースフィードバックを発揮するダイレクトドライブハンコンが優れている点の一つは、実車のような手応えがハンドルから伝わることによって、タイヤのグリップが体感できるところにあります。 例えば…

<製作編-6> 縦フレーム完成

左右の土台を連結する まず、接着されたベースプレートと大黒柱をダボ結合します。 縦フレームを逆さまにしてテーブルに固定したら、ベースプレートの底面に6本の穴を開け、60ミリのダボに接着剤を塗って打ち込みます。 (Tips: 穴からは木くずが出て周囲に…

<製作編-5> 大黒柱に強固な土台をつける

大黒柱を支える強固な土台が必要 床にどっしりと踏ん張るような縦フレーム(大黒柱)の土台を作ります。 慎重に位置決めしてから、縦フレームに土台となる脚材(ベースプレート)を接合します。 ポリエチレンシートやマスキングテープで養生して接着剤の垂れ…

<製作編-4> 大黒柱となる垂直フレーム

垂直フレームがコックピット剛性の鍵を握っている 水平フレームができたので、次はハンコンやモニターを取り付ける垂直フレームを作ります。 一般的なコックピットの多くはフレームが全てボルトで連結固定されていて、そこにハンコンやペダル、シートなどの…

<製作編-3> 水平フレーム作成

まずは仮置きで確認 購入店でカットした材料をコックピット設置場所に並べてみます。 カット面の精度は申し分ないので、長い材も自立して垂直に立っています。 この時にどの材をどこに、どの向きで使うかも決めます。 (Tips: 材の向きなどの目印はマスキン…

<製作編-2> メインフレームの部材を揃える

ホームセンターのカットサービスをフル活用 設計図から2x4材の必要な長さと本数を調べ、8フィート材から無駄を少なくカットできるための木取り図を描きました。 2x4材の購入時に木取り図を持参し、店のカットサービスで切ってもらうので、同じ寸法ならこの…

<製作編-1> まずは作業の脇役を揃える

コックピットはサイズが大きいですし、寸法や角度などをできるだけ正確に作りたいので、作業の脇役となる道具を先に揃えておきます。 作業テーブル 私は過去に小型旋盤を持っていたことがあり、それを設置するために製作したテーブルがあるので今回はそれを…

<設計編-5> 製作面でクリアすべき条件を整理する

木工好きには不安と魅力が入り交じる絶好のチャレンジ 私の木工趣味は、ホームセンターで入手しやすく価格もリーズナブルな2x4材や合板などを用いたものがメインで、1から図面を起こして製作しています。代表作的なものは整地と束石の基礎から作業した東屋…

<設計編-4> イメージとアイデアを図面に反映させる

イメージを紙にスケッチすることから始める 頭の中に浮かんでくる様々なイメージやアイデアを具体化させるには、まず紙に描いてみるのが一番です。 そこで、すでに調達済みのハンコン・ペダル・シートの各部寸法関係を調べ、それらが配置された状態をスケッ…

<設計編-3> ポジション調整機能をどう実現するか

調整機能をできるだけ省くために自分の最適値を探る ポジション調整機能はコックピットの構造を考える上で最も複雑で制約が多く、設計が厄介です。 ただ、自分が使う専用のコックピットに大幅な調整範囲を設ける必要はなく、自分のベストポジションがカバー…

<設計編-2> 「妄想」から「構想」へ

仮に木製コックピットという「妄想」が実現可能になるとすれば、クリアすべき条件がいろいろあります。 まず、最も肝心な条件として「剛性」に注目してみます。 シート・ステアリング・ペダルの3点と剛性の関係 コックピットとしての「剛性」に求められる条…

<設計編-1>「木製コックピット」という”妄想”

「木製コックピット」という妄想 ところがいよいよコックピット購入!という段になって「ひょっとして木材のコックピットなら自分で作れるんじゃないか?」という妄想が浮かんできました。 というのも、私には木工DIYの趣味があり、いろいろと自分で作ってみ…

<序章2>はじめてのレースシム環境をどう構築するか

レースシム環境を検討する レースシム環境はプレイヤーのスタイルが反映するので千差万別ですが、私はリアリティにこだわってハンドルやペダルなどを操作したいので、そのための機材を揃えるとなるとそれなりの金額になります。 いろいろ検討した結果、私の…

<序章1> レースシムとの出会い・その魅力とは

モータースポーツの深いリアリティが体感できる魅力 eスポーツの中でも四輪のモータースポーツは、コックピットに身を沈めてハンドルを握り、実車さながらの操作が体験できるのが魅力です。 私は過去に二輪でのロードレース経験があるのですが、ある日偶然の…