<製作編-3> 水平フレーム作成

まずは仮置きで確認

購入店でカットした材料をコックピット設置場所に並べてみます。



カット面の精度は申し分ないので、長い材も自立して垂直に立っています。

この時にどの材をどこに、どの向きで使うかも決めます。

(Tips: 材の向きなどの目印はマスキングテープに書いて貼り付けます)

 

木工品としてのクオリティを大切に

2x4材は壁の構造材として使われるのが前提の材木ですから、購入時になるべく状態の良いものを選んでも、それでも傷や汚れ・荒れた面・枯れ節や樹脂ヤニなどで見栄えが良くない部分があります。

それらが完成時にはできるだけ目に触れにくいように材の配置を検討します。

 

配置が決まれば組み立てを開始する前に枯れ節や欠けをエポキシパテで埋め、ペーパーがけして木肌を滑らかにします。

早く組み立てたい気持ちをこらえ、パテ埋めと磨き上げを繰り返す地道な作業を行えば、2x4材でもそれなりに木工品としての品質感が出ます。

木工品ならではの美しさを引き立てるためには、手間を惜しまずできる限りのことをするのが ”こだわりDIY”の掟でしょう。^^;

 

水平フレーム作成開始

磨き終えた材をテーブルに乗せ、いよいよ組み立て作業に着手。

まずは四隅を接着します。

右側のロングクランプで固定されている部分が接着中です。

テーブルの天板からフレームがはみ出すので、60cm幅の板を置いた上にフレームを組んでいます。

 

 

直角と垂直の精度は妥協なく完璧を目指します。

 

 

四隅が接着できた状態です。この状態からダボ結合を行います。

本来なら最初からダボ結合で組むところですが、先にフレームを接着して精度が完璧な状態にしておいてからダボ結合を行います。こうすることで、ダボ結合がずれるなどの失敗リスクを回避し、確実に精度と強度を両立させる狙いです。

 

ただし、外からダボ穴を開けるには深い穴を開けねばなりません。

ダボ結合の跡がフレーム表面に見えてしまいますが、それはそれで見た目的に強度が高そうで意外といい感じです。

 

変更や改善を重ねながらの製作

木工ボンドで接着してあるだけなので、フレームが動かないようにクランプでしっかり固定。この状態で6本の深穴が開けられたのは、ダボ穴治具の威力です。(^^)

ダボの長さは60mmですから、穴の深さはおよそ70mmになります。

 

ダボを奥まで打ち込んだ状態です。

穴が空いたままですが、ここはダボを差し込んで埋め、面に沿ってカットして仕上げます。

穴の縁がささくれて荒れていますね。こういうことがきっかけで、以降はきれいな穴を開けられる竹用ドリルを買って使うようになりました。(画像の箇所もその後木工パテできれいに仕上げています)

(Tips: こういった作業は最初の一回目が荒い仕上がりになる場合が多いので、完成時に裏側となって見えない部位から作業を始めるようにしています。そうすれば、見える部分の仕上がりが良くなります。)

 

フレーム材に継ぎ目があるのは、カット後に設計変更で10cm延長したことによる継ぎ足しの痕跡で、ダボ9本でしっかり精度を出して結合しているので、継ぎ足しによる強度不足は全くありません。

 

このように作業しながら気づいた改善点を反映させつつ、より高い完成度を目指します。