ペースを上げたいのにタイヤのグリップが足りない
コーナー外側の目印を繋ぐように走ることで距離感や速度感が掴めるようになってくると、アクセル・ブレーキ・ハンドルの操作もタイミングが良くなってきました。
そうなると初級者なりにどんどんペースが上がってくるのですが、それと同時にリアタイヤが滑り出してクルマをコントロールできなくなることも増えてきました。
もっと速く走れそうな感じがしているのに、リアタイヤが滑るせいでそれ以上ペースアップできないジレンマです。
どうすればこの問題を解決できるでしょうか? 思いつく原因としては、
・単純なオーバーペース。
・必要以上にハンドルを切りすぎる。
・リアスライドによる向き変えに頼りすぎている。
・タイヤが摩耗している。
Rally1車両だからというのであれば、もっと早い段階で練習向きではないと判断してクルマ変更していたはずですから原因には当たらないと思います。
リアスライドに頼りすぎというのも、ようやくできるようになってきたばかりのリアスライドの技術を否定的に捉えるのは取り組みの方向性が違うような気がします。
また、オーバーペースやハンドル切りすぎというのも、そんな単純な問題が原因とは思えません。
ただ、タイヤ摩耗したまま練習を続けてしまっていることが何度かありましたから、これには気をつけようと思います。(スタート時にトリップメーターが0でなければ、走行した分だけタイヤが摩耗しています。その場合は一旦タイムトライアルを終了して、もう一度入り直せば0kmに戻ります)
では、それ以外のどこに原因があるのでしょうか?
クルマの設定で滑りにくくできないものか?
私はクルマのセッティング知識が全くと言って良いほどありません。ちょっといじってみても効果がわからないので、それならいじらないほうがマシだろうし、練習で上達しているうちは手を出す必要も無いだろうと、セッティングにはほとんど無関心でした。
でも、今回はリアのスライドを減らしたいという具体的な悩みが発生したので、試しに前後の車高を一番下(-20mm)まで下げてみました。
理由はクルマの重心を下げた方がブレーキング時やコーナリング中のタイヤ間の荷重の偏り(前後差や左右差)が減少する分、グリップを失いにくい傾向になるだろうと考えたからです。
※バネレート・スタビライザー・ダンバー等を硬くする方向でも荷重の偏りは抑えられる傾向になると思うのですが、重心を下げるのが最前提だと考えたので、車高だけを変更しています。
いろいろ車高を試してみた結果、前後共に最も下げた-20mmだと5秒もタイムが縮みました。
リアスライドに妨げられて何度走ってもタイムが伸び悩んでいただけに、車高を下げただけで5秒短縮という結果には驚きました。
これほどの違いがあることから、初級者にとってもセッティングは大切なんですね。
ただ、こういう機会が得られたのも、デフォルト設定のままここまで続けてきたからで、初級者は大きな問題点を解決してベストタイムが頭打ちとなってくるまではデフォルトの設定をイジらないほうが良いように思いました。
※あくまでクルマのセッティングの話ですから、ゲームの設定やハンコン・ペダル等の設定は初級者でも予め適切にしておく必要があります。
走っていたときの印象としては、感覚的には何も変わっておらず、ただ、ゴールしてみるとタイムが縮んでいるのです。
しかし、車高を0mmに戻してみると、今度はタイヤが滑りやすくて走りにくさを感じましたから、悪化する方向のセッティング変化は体感しやすいのかも。
やはりセッティングって知らないと損みたいなところがありますね。まぁそれが当たり前なのでしょうけど。^^;
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というわけで、これからは何か問題があればセッティングも検討材料の一つにしてみようと思いました。
タイムは7分30秒→7分25秒に短縮しました。
※7分30秒を切った時点で、「コースアウトしても必ず完走するという縛り」をなくしました。理由は、このタイムに到達するまで安易な再スタートをせずに完走を繰り返したことで、メンタル面の成果は達成されたと見なすことにしました。
ただし、コース終盤の練習はそこまで走って来る必要がありますから、終盤の練習が不足しないように留意が必要です。
※山間部を抜けるあたりからゴールするまでの終盤区間はハイリスクでタイム差が出やすいのです。
<今回の成果>
・デフォルトセッティングから車高を下げただけでタイムが短縮した。
・セッティングの大切さに気づき、食わず嫌いをやめようと思った。