<脱初級のラリゲー修行:LV11> 連続するコーナーで走りが乱れていく問題

前のコーナーから次のコーナーへとスムーズに繋がらない

山間部の舗装林道はコーナリングの連続なので、最初のコーナーをなんとかクリアしても、次のコーナー進入のラインに無理が生じると、次々と走りが乱れていきます。

 

うまく次のコーナーへ繋がらないと、そのコーナーでは一気に失速してしまい、それを挽回しようと焦って次のコーナーを目指すことの繰り返し。まるでリレー競技のバトンパスで毎回しくじっているみたいなイメージです。

 

そこで今回はコーナーの繋げ方をテーマに練習しました。

どうすれば、華麗なバトンパスのように、次々と迫りくるコーナーを駆け抜けていけるのでしょうか?

連続するコーナー区間を走りながら上手く行かない原因を考えていて思い当たるのは、一つ先のコーナーのことを考え始めるのが遅いということです。

 

その対策は単純で、一つ先のコーナーのことを早く考え始めればよいわけですが、初級者である私は、コーナリングの最中はその操作で頭がいっぱいですから、次のコーナーのことを考えようとすると、頭の中がパニくってしまうのです。(><;)

 

しかし逆転の発想をすれば、とても単純なことなら一つ先のことを考えながら走ることが可能になるはずです。

 

連続コーナーを単純化する

前に練習した「コーナー外側に目印を決めて走る」方法では、目印に向かっていくだけで、コーナリング時の一連の操作がスムーズにできてしまうメリットがありました。

 

そこで、「連続コーナーの 各コーナーの外側に一つ目印を定めるようにして、それを線で繋ぐようなイメージで走ったらどうだろう?」と考えてみました。

 

さっそく頭の中に図のようなイメージを描きながら走ってみたら、私にはこれが実に走りやすいのです。

目印に向かって全力で走り、目印にぶつからないように減速して曲がり、次の目印を決めてまた全力で向かうことをただ繰り返せば良いだけですから、すでに練習してきたことの応用です。

※目印は固定的に考えずアバウトに決めます。練習を重ねて慣れるにつれてだんだん目印の位置も変わってくるはずです。

 

しかもこの練習をやってみて分かったのは、ダッシュから急減速してグイッとハンドルを切ると、意図していなくても勝手に自然なテールスライドで向きが変わることが多いのです。

 

テールスライドでクルマを曲げるのは高等テクニックだと思っていましたが、今回の走り方をするとほどよくリアが流れて向きが変わるので、私のような初級者でも意図的にリアを流してコーナー出口方向へクルマが向けられるようになり、その分だけコーナー脱出が簡単になってきました。

 

この感覚はこれまでになかったもので、クルマに振り回されてばかりだったのが、逆に振り回せる手応えを一つ掴んだ!というのは、私にとっては劇的な進歩の手応えでした。

 

「セオリーライン」よりも「ノンセオリーライン」の方が初級者は速く走れる

図のイメージはもちろん走行ラインではなく「走りの組み立て方」と言えるものです。なのでこんな単純な走り方で上級者のラインを辿れるわけではありません。

 

だとすれば、初級者には初級者の速度と初級者のコントロール技術を駆使した時に最速となるラインや走り方があるはずです。

例えば私ができるようになった低速コーナーでのテールスライドによる向きかえは、初級者にはスピードコントロールと曲がりやすさのメリットでタイム向上に役立ちやすいですが、上級者がこのテクニックを使いすぎるとタイムが落ちてしまうでしょう。

なので、初級と上級それぞれの「最速ライン」は違って当然だと思うのです。

 

というわけで、私にとっては今回の練習によってテールスライドの操作ができるようになって連続コーナーが走りやすくなった分だけタイムが向上しました。

 

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練習開始前のベストタイムは7分45秒程度でした。コースアウトしなくなってくるとタイム短縮は難しくなりますが、それでも7分35秒程度までタイムUP。