初級者のクルマは暴れ馬
自分がコントロールしやすいはずと感じたクルマで走っても、初級者の悲しさで、まるで言うことを聞かない暴れ馬に乗っているみたく至る所でコースアウトを繰り返してしまいます。
もちろん、休日ドライブのように安全運転すればゴールラインまでたどり着くことはできますが、つくづく「もっと上手くなりたいなぁ、、」とため息が出ます。
初級者がクルマの扱いに手こずるのは、知識と経験の不足による予測ミスと判断ミスと操作ミスが原因だというのは誰もが納得できると思います。
そしてそれらは「ミス」という一言で片付けるのではなく、正確には、予測の誤差・判断の誤差・操作の誤差と言い換えた方が適切かもしれません。
誤差が限界を超えたときが「クルマが言うことを聞かない状態」に相当し、逆に誤差が少ないほど「クルマが意のままに操れる状態」になるわけです。
その誤差に注目して段階分けをしてみると、
A:コースアウトや大きなタイムロス
B:なんとか持ちこたえたが、大きく失速
C:ヒヤッとして急減速したりラインを乱した
D:予測と違ったが小さなタイムロスでなんとか切り抜けた
E:少しのリカバリーで修正できタイムロスなし
F:狙い通りで完璧
初級者はABCがとても多いですし。上級者はもちろんDEFが多いことになります。
だとすれば、上達とは予測・判断・操作の誤差が減っていくことだと言えます。
では、誤差だらけの初級者がそれを減らす有効な手立てはあるのでしょうか?
暴れ馬の調教はターマックで
暴れ馬にしてしまうのはドライバーが初級者だからであって、クルマのせいではありません。なので正しくは、調教されるのは初級者本人です。
もちろん師匠のような人がいない私は、自分で自分を調教することになります。
以下が、私の初級修行で取り組んでみようと考えた条件です。
・高速区間やヘアピンを含むワインディングメインのコース
・天候は昼・ドライ
・距離は5~10km程度
・コ・ドライバー(ナビゲーター)の音声のみ。画面上に矢印は出さない。
・左足でフットブレーキを操作する
・フォースフィードバックのあるハンコン
グラベルではない理由は、ターマックの方がドライバーの操作とクルマの挙動の関係が判りやすく、初級者が予測・判断・操作の精度を上げる練習に適しているからです。
ちなみに私がEA SPORTS WRCのタイムトライアルコースとして選んだのは FORUM8 Rally JapanのOninotairaです。
低速から中速まで目の回るような忙しいワインディング、ブラインドや複合コーナーのバリエーションの豊かさ、終盤の直角コーナーが散りばめられた高速区間とラストの超高速コーナーの難しさ。と、修行のステージにピッタリです。
距離は11kmと長目ですが、集中の持続が求められるのも好都合です。
それに何よりも「Jin-junction(神社ンクション)」で有名な熊野神社前の直角コーナーがあるのが気分を高揚させていいですね。w(^^)w