使い続けて浮かび上がってくるもの
完成当初は嬉しさのあまり、何もかもが良いことづくめに感じてしまいがちです。
では2ヶ月ほど使ってみた現在はどうでしょうか?
良好な点
ガッチリした剛性と適正なポジションでフィット感は申し分ありません。ガタガタギシギシといった音も皆無で、接合部分のひび割れやクランプ力の不安もありません。乗降性も良好です。
手前味噌ですが、木製でも高性能なコックピットが実現できることの証明として、唯一無二の存在感を放っていると思います。
2CV、ワーゲンバン、チンクエチェント、S800からR34 GTR、BMW、メルセデス、ポルシェ、フェラーリ、ロータス、パガーニ、さらには歴史に名を刻む数多のレーシングマシンまで、精細なディティールとサウンドにこだわったシミュレーターならではのリアリティと没入感は期待通りの素晴らしさです。
コックピット完成後にグランツーリスモ7を始めたのですが、全くの初心者なので最初はコースアウトや壁に激突を繰り返していました。^^;
そこから1ヶ月ほど経過した時点でノーアシストによる国際A級オールゴールドを達成しているので、これもコックピット性能のおかげかなと思います。
大画面の迫力による没入感
38.5インチ湾曲モニターに映し出される映像は、視野のほとんどを画面が占めているので迫力があり、まるでサーキットを走っている車内にいるような錯覚を覚えるほどです。ラリーで土砂降りのぬかるみを走れば、まさにその状況の真っ只中にいる感じがしますし、崖から転落するときなどは、スローモーションのように視野全体に青空が広がるあの瞬間のリアリティもなかなかのものです。^^;
今このブログを表示しているPC用モニターは27インチで、画面外の壁やデスクの様子までいろいろと見えていますし、目を少し動かすだけで画面の四隅までくっきりと見ることができますから、デスクワーク用としては快適な広さに感じます。
一方38.5インチだと画面の周辺部分の映像を注視するには眼球を大きく動かす必要があり、実際の運転時の視野に近い感じです。
おそらくタイムや成績という面に限れば画面の隅々まで見やすい27インチの方が有利なのかも知れません。でも、迫力と没入感という点では38.5インチのほうがはるかに勝り、シングルモニターのレーシングシミュレーターには最適のサイズだと感じています。
改善の必要を感じる点
目立った問題点はないので、現状で十分満足しています。
その上であえて改善ポイントを探すと、、
【その1】:あと数センチモニターが前方へ離すとベスト位置に収まりそうです。
【その2】:ペダル手前のフロアを少し低くすることで、もっと快適度がアップしそうです。
【その3】:無塗装のままだと白さが美しい木肌の色が年月と共に茶色くくすんでしまうので、それを予防したいと思います。
要改善点への対処
上記の具体的対処法としては、
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【1】垂直フレーム上部をカットして後方へオフセットする。
【2】水平フレーム一段目の構造を一部変更する。
【3】白木用水性塗料で塗装する。
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いずれの対策もコックピットの分解を伴う作業になるのですが、フレーム自体の分離は10分もかからないのがこのコックピットのメリットですから、同時にまとめて対処可能です。
その時にはまたレポートしたいと思います。
今後のテーマ
あと、今すぐにでもシフターやサイドブレーキ増設も行いたいところなのですが、LogicoolからPro Racing Wheelに最適化された製品が今後ラインナップされるはずなので、それが登場してから行おうと思います。
それと今後は、コックピット周辺機材の電子工作を含むDIY製作にも取り組んでみようと構想中です。