<夏場の快適エアフロー編-1> シート

不快なシート蒸れ

夏場はエアコンの効いた室内でもシートが蒸れてきます。

実際のクルマでは、かなり昔に蒸れ対策で 木のビーズシートカバー を使ったことがあります。

 

これは確かに蒸れ対策として有効でしたが、一つ決定的な難点がありました。

それは、炎天下では駐車中に木のビーズが高温となり、ドアを開けて運転席に座ると快適とは真逆の拷問アイテムと化していることでした。

レースシムのコックピットで使う分にはやけどの心配はありませんが、さすがにポルシェやフェラーリの車内には似合いません。w

ディティールにこだわるシミュレーションですから、コックピットは「その気にさせる雰囲気」を壊さない蒸れ対策を検討しました。

 

 

蒸れ対策の切り札

というわけで、暑い時期を迎えて調達したのが、「エアーカーシート」なるグッズです。

 

汎用品ですが、レーシングシートにもぴったりフィットして目立たないのが◯です。

黒のシートですからなおさらですね。

使用感は座面と背面のいずれからも風が通り抜ける感じがして快適感があります。

それでいて、「何かを敷いている」という異物感は少ないのも◯です。

 

早速試してみると、ちょっと汗ばみ始めた頃にスイッチを入れたら風を感じてはっきりと涼しさを体感できました。

もはやこれなしでは夏場のプレイは考えられません。(^^)

 

ファンの音はそれなりに

風量は3段階切り替えで、基本的には「強」モードで使えば最も快適なのですが、風切り音も強いので、プレイ中にうるさく感じたら「中」や「弱」にしたくなります。

ただ、レース中の実車の車内はとんでもなくうるさいものですから、そういう意味では私はファンの音はあまり気になりません。

 

電源をどうするか

この製品は12Vのシガーソケットに差し込んで使うので、レーシングコックピットでは電源を用意する必要があります。

 

その際、シガーのプラグやソケットが無駄に大きいので、私はDCジャックに変更して使っています。

そうすれば、12Vで2A以上流せるセンター(+)のACアダプターで、プラグのサイズがマッチするものであれば、それを使うことができ、電源配線がスマートに処理できます。

ちなみにシガープラグにはヒューズが入っていて、ショートによるトラブルが回避できる安全装置になっていますが、DCジャックに付け替えるとヒューズなしになります。

そのため、電源供給するACアダプターは、必ずショート時に電源供給をカットする機能があるものを使用します。

(注: 配線の加工は電気的な知識以外にも、はんだ付けを含めて安全面・耐久性・きれいな仕上げ の技術が必要です)

 

なお、電源コードの取り回しで注意したいのは、必ずシートレールの移動量を把握しておき、シートを動かしてもコードが突っ張ったりシートレールに噛み込んで切れたりしないようにすることと、プレイ後コックピットから出るときに、うっかり足で引っ掛けてしまわないコードの取り回しを考えることでしょう。

 

コックピットは何かと配線が多くゴチャゴチャしやすいので、目障りにならないようにスマートな配線処理を心がけたいものです。

 

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これでシートの蒸れ対策ができました。

さらに暑さ対策として全身に風を感じられたらいいなと思います。

そのレポートは次回にて。