<検証編-2> 出費を振り返る

出費の分類

今回の出費には「直接支出」と「間接支出」、そして「保留資材」があります。

 

直接支出は、コックピット本体に直接使われているものの費用です。

          etc...

 

 

間接支出は、コックピット製作のために使う道具などの費用です。

      

    etc...

 

 

保留資材とは、必要だと思って買ったけれども結局出番がなかった材料や道具、あるいは使い残りの余った材料などで、今後のDIYで活用可能な資材ストックとしての価値が残るものです。

         etc...


(注: 直接支出でも、半分だけ使ったり、8割使ったりという割合がありますから、その割合である使用率を掛けた金額がコックピットに使われた分に相当し、余った分については保留資材と見なします)

 

他には過去のDIYで生じた過去分保留資材(端材、接着剤、工具類等)があります。

             

 
どの出費が「自作コックピットの費用」に相当するのか?

木製コックピット完成までに費やした費用は、広い意味では全ての出費の総額ですし、狭い意味では直接本体に使われた材料の総額です。

 

それでは今回制作した木製コックピットの費用は何が該当するのでしょうか?

 

まず、「間接支出」と「保留資材」に注目すると、これらは今後のDIYで活用される資材としての価値があり、今後の製作や修理などの出番によってプラスの価値を生み出すことになるので、原則としてプラマイゼロと見なします。

(私個人の感覚としては、保留資材の活用度は高く、ゼロではなくむしろプラスに転じていると思っています)

 

したがって、自作コックピットの費用とは、具体的には直接支出が該当することになります。

 

出費の一覧から見えてくるもの

出費の記録です。(消費税送料も含む。購入にともなうポイント付与分やクルマの燃料消費分等は計算に含めず)

こうやって振り返ると、結構買っていたなぁと思います。

 

塗料や刷毛も買っていましたが結局使っていません。

最初はウレタンのつや消しクリヤーを塗ろうと思っていました。

その後、黒のつや消しのほうがカッコよくて見栄えするんじゃないかと思い直しました。で、散々迷った末に、完成してみたら「塗らないほうがイイかも!」と、方針が二転三転しています。

ただ、塗らないままだとやがて古びた色に変化していくので、今の白い木肌を長持ちさせる手立てがあれば、それにしようかなと考えています。

 

買っても使わなかったものは、大抵はこのように方針変更でボツになったものです。特にゼロから設計製作していると、作っている途中でより良いアイデアが浮かんで方針変更するのは木工DIYにはよくある話です。

使い切ることのなかった余りと共にこうしてストック資材が充実していくわけです。^^;

 

支出のまとめ

上記の一覧表の支出総額は ¥109,345で、その内訳は、

コックピットに使われた分が ¥63,788

DIYストックとなった分が ¥45,557

 

ということになり、結論としては、今回のコックピットは6万円台で完成したことになります。

ちなみにコックピットで使われている最も高額なものはレーシングシート¥39,800で、コックピット費用の6割ほどを占めています。ですからコックピットの費用からシートを除外した場合の支出額は¥23,988です。

工具類ではダボ穴治具の¥8,599円が最も高くつきましたが、この道具のお陰で200回以上に及ぶダボ結合が失敗ゼロでした。ダボ結合関連の道具が今回の製作で充実したので、今後のダボ結合作業で重宝することになります。

 

なお、昨今の世界的な木材需要の急増や輸送費コスト上昇、そして円高の影響による物価高が反映していますから、感覚的には2割程度は材料代が高かったような印象があります。

 

結論:コスパとしてはどうだったのか?

自作を思いつく前の私は市販の160mm幅アルミ押出材フレームのシート付きコックピットを11万円台で購入しようとしていました。ですから単純に金額ベースで比較すると、その半額を少し上回る程度で自作できたことになります。

 

それに加えて、”こだわりDIY” の観点からは、自作コックピットの開発体験・木工スキル向上・DIY資材の充実 が伴ったので、これらのバリューをひっくるめた満足や達成感という、DIY愛好者ならではの醍醐味が味わえたことこそ一番の価値だったと思います。