<脱初級のラリゲー修行:LV22> 難しいラインの対処法を考える

ラインを意識するのが苦手

誰しもが耳にする「ライン取り」という言葉ですが、私の場合、正しいラインで走ろうと意識して「イン付きのタイミングを逃さないように」などと気を付けていても、なかなかうまく行かず凹んでしまいます。

一本の細い線から外れないように集中するというのは、曲がりくねった綱渡りをしているみたいなタイト感があって、そこを全力で走るイメージが私には浮かびにくいのです。

 

 

ゾーンは全力のイメージとマッチしやすい

そんな私にとって、ラインよりも走りをイメージしやすく感じたのは、目印と目印を直線で結ぶ「走りの組み立て方」や、面で捉える「ゾーン」というイメージでした。

これだと、クルマの勢いを前へ繋いでいくことがイメージしやすいのです。

 

グリップの変化に対応していたら何かが変わった、、、

また、前回のテーマでは地形変化とグリップの関係に取り組みましたが、それを意識して走行を繰り返していると、自分が新たな感覚を捉え始めていることに気が付きました。

それは、グリップが抜けやすいポイントをやり過ごす走り方は、難しいラインの走り方にも応用できるということです。

 

難しいラインにグリップの感覚を応用する

難しいラインとは、いわゆる複合コーナーです。

修行の場であるFORUM8 RALLY JAPANのOninotaira SSにも、複合コーナーが多数あります。

 

例えばスタート後の小刻みなワインディングが続く中で登場するこの右コーナーで、枯れ木トラップに乗り上げてしまう方が多いと思います。

ここは左→右と速度が乗って気持ちよく切り返すことができるS字コーナーですが、そのS字の最後のブラインド部分がはぼ直角に曲がり込んでいるのです。

「あっ!」と思っても曲がりきれず、この枯れ木トラップに突っ込んでしまうことのなんと多かったことか、、、

 

 

そこで、「コースアウトしやすいということは、そこに水たまりがあるようなものだ」とイメージしてみました。

 



 

水たまりがあって飛び出してしまうのであれば、例の「やり過ごす走り方」の応用で、水たまりをやり過ごすイメージで走ればよいことになります。

 

 

★は立ち上がり加速開始ポイント

水たまりの手前のオレンジ色ポイント付近で減速して無難にやり過ごせば、とりあえずこの難所はクリアーできます。シケインの走り方みたいな感じですね。

ただし★印から加速が始まるのでタイムは稼げません。

 

 

 

そこで、もっと直線的なラインが可能になる赤のポイントで曲がるようにしてみたら、シケインのような窮屈さが解消し、一気に通過速度が上がりました。

 

 

 

赤いポイントを「アウト側のクリッピングポイント」にして、そこで一気に曲がりこむようにすることで、高い速度を維持したままの通過が可能になったわけです。

 

このラインで走るには、S字の一個目をアウト・イン・インの深曲がりからアウト側クリップを狙い、そこからの壁ぎりぎりで激突を避けるかのような切り返しの反動を利用して二個目の右ターンを一気に曲がり込み→すかさずフル加速という短いタイミングの連続操作となります。

 

作用反作用の原理で生じる反動を最大に活かすには操作のリズムとタイミングが重要で、そのあたりのコツを掴むと、連続したコーナーをまとめてクリアする走りがイメージできるようになってくるのだろうなと感じました。

 

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このコーナーに限らず複合コーナーは、グリップの観点に置き換えてみれば問題が単純化して対処しやすくなることが分かり、複合コーナーに対する心理的なプレッシャーが軽くなってきました。

6分59秒後半→6分58秒後半になりました。