<脱初級のラリゲー修行:LV20> 減速しながら曲がろうとすることの限界

自分の走りの限界を感じる

停滞期の練習で一定の成果は見られましたが、7分3秒台以降はベスト更新する気配が感じられなくなりました。

自分の感覚としては、もう少しタイムを伸ばせそうな気がするのですが、手応えの良い走りをしてもタイヤのグリップが不足してそれ以上のペースで走ることができないのです。

こう書くとまるでタイヤの限界まで使い切っているみたいですが、7分を切る前にそんなことが起こるなんて、上位グループのタイムから考えてもあり得ないことです。

このことからもグリップの不足に陥っているのは私の走り方に問題があるのは明らかで、原因を探りながら走行を繰り返していると、ターン初期にブレーキに頼りすぎていることが原因であることに気が付き始めました。

具体的には、

・ターンが始まっても引き続きブレーキで速度を落とすことによって曲がりこみを稼ごうとしている。

・ターン進入速度を上げると強い減速で前輪のグリップに余裕がなくなり、前輪に舵角をつけても強アンダーになるか、スリップでコントロールできなくなる。

コーナリング中、減速Gでリア荷重が減った状態だと、リアが振りやすくて小さなターンで重宝するから、ついついそれに頼ってしまう。

 

要するに、前輪のグリップの多くを減速に使ってしまい、曲がるためのグリップが足りないためにコーナリング速度が上げられないということです。

 

前輪のグリップ配分から走りを見直す

以前の練習で前輪のグリップについて考えた時は、減速で生じている黄色の範囲が下図のようにターン前半を広く占めるイメージでした。

確かにこのイメージだと、ターン前半にブレーキの力を弱めるにつれて曲がるためのグリップが増えますからブレーキを抜きながら曲げ込む手応えとなって私には曲がりやすく感じられたのです。

 

 

しかし、タイヤのコーナリング性能は加減速のないパーシャル時に最大発揮されるのだとすれば、緑の面積をできるだけ広くするべきですから、無駄に広い黄色の範囲をできるだけ減らして、その分を緑に置き換えるのが、コーナリングの理に適っているのではないかと考えたわけです。

と、言葉にすると簡単ですが、いざやってみようとすると、コーナー進入時にスッ、とブレーキをリリースするのと同時にハンドルをグイと切り込む操作にすごく違和感があり、タイムはガタ落ち、完走すらなかなかできませんでした。

 

ただ、そんな状態の中、減速Gを前輪から抜く時にサッ、とハンドルを切って横Gにすり替えることができると、ターン初期からギュンと曲がり込む手応えを感じる時がありました。

それまでのブレーキをジワーと抜くにつれ徐々に曲がりが強まるのとは違い、「タイヤのコーナリング性能ってこういう感じなのか!」という新鮮な手応えです。

 

小脳のコーナリングスキルを効率的にアップデート

減速しながらのターン(減速曲がり)は、コースアウトを連発していた頃の私の能力には最適のコーナリングテクニックだったようです。そしてこのテクニックを足掛かりに次々と練習テーマを見つけては対策を行うことで、短期間に7分5秒までタイムアップすることができました。

しかしタイヤのグリップの多くを減速が占めてしまうテクニックでは、6分台を目前にして限界がきたのだろうと思います。

 

私の小脳は減速曲がりの操作をせっせち自動化してきたわけですが、突然の方針変更で「違う曲がり方に取り組め!」となると、必然的に身体に染み付いた癖が邪魔をして走りが混乱してしまいます。

この混乱期に迷いや焦りなどのメンタル要素が生じると、スランプという深刻な昏迷状態に陥ってしまう危険性があるので、覚悟を決めて明確で合理的な方針を貫くつ必要があります。

このことを念頭に、小脳のアップデート作業をスムーズに完了させるため、以下の点に気をつけました。

 

・練習以外の時も、減速曲がりで走ることは一切やめる。

・新しいテクニックのメリットを理屈でしっかり理解し、操作とクルマの反応を明確にイメージする。

・練習中に新しいテクニックのメリットを感じたら、その感覚をしっかり頭に刻み、走る度にその感覚を再現する。

・走りが混乱している間は、良いイメージを味わえるペースで走る。

 

予想通り練習を開始した当初は、混乱の極みといった感じで手も足も思うように動かず7分30秒までタイムが急落。

本当にこんなことして大丈夫だろうか?と不安を感じるほどひどい走りになりましたが、これも想定済みですから、結果を信じて新しいイメージに集中します。

 

その後も練習を重ね、コーナー進入でブレーキリリースとハンドルを切り込むタイミングのコツを掴みはじめると、ターン中の速度がこれまで経験したことのない速さになり、曲がりきれないミスが増えました。

つまりブレーキに頼るのが減った分だけ明らかにターンの速度が上がったわけで、ターン開始タイミングを早めるなど、様々な調整が必要でした。

 

やがて減速曲がりの癖がすっかり消え、新しい操作に慣れてくると徐々にタイムが上がり始め、「おお、自己ベストに近づいてきたじゃないか!」と思ったら、コンマ2秒やコンマ3秒などの僅差でじわじわと自己ベストを更新しだしたではないですか。

 

これに気を良くして気合を入れるとついに7分2秒をマーク。

しかも、完璧な走りをしているわけではなくて、いろんなミスや新たな気付き・感覚が入り混じった荒削りな走りですから、まだまだ伸び代がありそうです。

 

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混乱を覚悟して技術改造に取り組んだら、限界をさらに引き上げることができました。

7分3秒→7分1秒になりました。

より優れたパフォーマンスを引き出すためには、今の自分にとって必要なスキルでも、それをあえて手放し、さらに高い次元のスキルへとアップデートすることで、自己の限界を高めることが可能になることが体験できました。

<脱初級のラリゲー修行:LV19> 現時点で抱えている問題点を再認識する

これまでの練習を振り返ってみる

全力でタイムアタックを繰り返しながら優先すべき問題点を切り分ける練習に取り組んできましたが、7分15秒を切った頃からタイムの更新が難しくなってきました。

その理由は大きなタイムロスの原因が減ってきたからで、これまで取り組んできた「全力で走って最優先で取り組むべき問題を探り出す」という荒っぽい手法が私には合っていたのだろうと思います。

 

 

しかし、これからは全力で走りさえすれば見つかるレベルの問題点がほぼ出尽くした感じがするので、これまでとは違ったアプローチで走りの問題点や課題を探り出す取り組みが必要だと考えています。

 

これからの練習は何がテーマになるのか?

前回は停滞期の対策を行いましたが、今後はベスト更新が困難な状況がずっと続くことになります。

そこで、まずは取り組みのテーマになりそうな要素を考えました。

・新たなドライビングテクニック

・車両感覚やタイヤ接地面の状態を感じる

・タイヤのグリップ容量に加減速や操舵で発生する応力の合計を一致させる感覚

・総合的なクルマのセッティング力

・複雑なラインへの対応力

・地形への対応力

・タイヤ幅一本単位のライン修正力

・予測精度を高める

そしてこれらの要素のベースとなる感覚は、クルマの状況を察知するセンスや・予測操作のセンスだと思います。

※さらに「読み」や「勘」も重要になってくるはずですが、こればかりは経験の量と質がなければ会得できない上級者の悟りに近い感覚なのだろうなと想像しています。

 

初級者の時から磨きたい「走りのセンス」

ここまでくると初級者の内容を超えているように思えるかもしれませんが、私は逆に初級者の時からこういったドライビングテクニック関連のセンスを磨いておくことが肝心だと考えています。

大雪の日に都会人は足を滑らせて転び、雪国育ちの人は転ばないのも、雪の上を歩く時のセンスに大きな差があるからです。

今回の修行も、せっかくセンスをテーマにできる段階まで来たのだとすれば、ベストタイムが頭打ちになってからの時期こそ、ラリードライバーとして成長するための絶好の機会だと考えています。

 

 

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停滞期の練習を継続中で、前回から1秒自己ベストを更新。

7分4秒→7分3秒になりました。

<脱初級のラリゲー修行:LV18> 停滞期をどう過ごすか?

タイムが伸び悩む

7分7秒からタイムが縮まらなくなりました、、、

取り組みを開始した頃と比べると、1分以上も短縮したのですから、そろそろ自分のピークを迎えてしまったのかも、、、と、タイムトライアルへの意欲が萎えそうになってくるのを感じます、、、

「手応えがあったのにベストの3秒落ちとは、、、」

 

ネガなイメージは進歩の妨げだと理屈では分かっていても、こういう時はどうしても気分が凹んでしまいます。

どうやら ”停滞期” の真っ最中にいるようです。

 

ダイエットで挫折するのもこの停滞期ですね。そしてダイエットで成功した人は100%停滞期を乗り越えた人でもあります。

ということは、ラリーゲームの上級者も停滞期を何度も乗り越えた人のはず

ここまで思い至った時点で、徐々にやる気が蘇ってきました!(^^)g

 

 

しかし、これから何に取り組めば良いのでしょう?

できていない課題をいろいろ探ってみたり、セッティングをあれこれ試したりしてみるものの、目に見える成果が得られない状況が続いているのであれば、少し違った角度から取り組んでみるのが良さそうです。

 

「見えない成長」を促す練習

停滞期は、ベスト更新ができなくても、見えない成長は続いている時期なのだそうです。

そして、すぐに結果が出ることよりも、時間をかけてようやく現れる結果の方が本当の実力に繋がる成長だったりします。

 

小脳が複雑で高度な操作を自動化する際も時間がかかるはずですから、停滞期に諦めたり弱気になってしまうと、小脳はテクニックの自動化に取り組む意味が薄れることで、作業を中断してしまうことになります。

 

そうならないようにするためには、

小脳のがんばりに意識のブレーキをかけてしまうのではなく、むしろ小脳を信じて応援するような取り組みをするのが停滞期にふさわしい取り組みなのでしょう。

 

そこで、考えついた練習が、

ベストの10秒以内をコンスタントに出し続ける練習です。

テクニック的なテーマは持たず、ただこのタイム以内に走れる回数を積み重ねるのが目的です。

これなら感覚的に全力の8割程度で走れるのでプレッシャーも少なくリラックスしたペース感覚になります。

 

そして、常にベストスコアの10秒以内をマークできるということは、コンスタントにハイペースが保てるという点で走りの総合力が高まっていることを意味しますから、ある意味ベスト更新に匹敵する上達だと見なせるわけです。

 

この練習に取り組んでみると、まず気持ちがとても楽に感じました。8割程度の走りと言っても手抜きの感覚はなく、2割の余裕でより丁寧でムダの少ない走行になるので時折ベストから5秒以内のタイムが出たりもするのです。

もちろん、そこで欲を出して全力走行を始めてしまうのではなく、引き続き10秒以内の目標で繰り返すと、ますます余裕が感じられるようになります。

 

コースアウトでタイムロスをした時は、さすがに10秒以内に入れないなと思うのですが、それでも目標タイムをクリアしていたりすると、とても厚い壁に感じていたベストタイムが、なんとなく超えられそうに感じ始めるのですから、その心境の変わり様に自分で呆れてしまいます。

でも、伸びが止まって不可能を見ていた自分が、可能の方向を向くようになれたのは、この練習の大きな成果の一つと言えそうです。

 

余裕のある操作で無駄が少ない走行を繰り返していると、ベストから5秒以内のゴールが増えはじめ、やがて2秒以内のタイムも出始めました。

これならベスト更新できるかも?という手応えを感じた時点で目標をアタックモードに切り替えると、久々にちょっぴりベスト更新。

さらにチャレンジを重ねると、ペース感覚が掴めてきて最終的にベストを3秒更新しました。

こう書くと、それほど大した停滞期ではなかったように見えるかもしれませんが、実際のところ、どのような停滞期になるかはその過ごし方次第なのではないでしょうか。

 

誰だって先のことは分からないので、とにかく気楽な8割のペース感覚で何日でも繰り返し走ると決めて実行すれば、遅かれ早かれ厚い壁が低くなり始める時が訪れるのでしょう。

 

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何か新しいことができるようになった感覚がなくても走りが良くなることってあるものなんですね。

7分7秒→7分4秒になりました。

<脱初級のラリゲー修行:LV17> 勢いのムラを感じる問題

「勢い」が維持できない

 

コースをエリア分けする視点で走ることで、次のエリアへの繋がりを考えられるようになってきました。

その成果でスタートからゴールまで大きな失速がなく走れきれるようにはなってきたのですが、、、

 

 

それでもまだ大きなコーナーに苦手意識があり、そこを通過するたびにせっかくの勢いを失っているもどかしさがあります。

 

 

大きなコーナーの難しさとは

2~3秒以内で通過できるような中以下のコーナーは、外側のタイヤ接地面に荷重を乗せた状態を保って曲がりやすいのですが、3秒位上掛かるような大きなコーナーでは、ターン中ずっと外側のタイヤに荷重している状態が保てなくてアンダーステアになってしまい、ライン修正をするためにどうしても速度が落ちてしまいます。

 

スキーと共通する「荷重で曲がる」という要素

では、ターン中、外側タイヤに荷重を維持できない原因は何でしょうか?

おそらくですが、小さなコーナーの曲がり方と大きなコーナーの曲がり方が違うのに、私は小さなコーナーの曲がり方でターンしようとするから、大きなコーナーでは上手くできないのだろうと考えました。

私は過去にスキーをしていたことがあるのですが、スキーの場合は小さなターンと大きなターンで以下のような違いがありました。

たとえば小さなターンでは飛んだり跳ねたりひねったりという瞬間的な力で外スキーに荷重することができるのですが、大きなターンの場合だと、瞬発力だけでは外側のスキーに荷重し続けることが不可能なのです。

そこで、長く荷重し続ける状態を保つために必要なのが横Gです。

オートバイのように身体を傾け、遠心力を荷重にして曲がるのです。

 

きっと、クルマでも大きなコーナーを速く走るためにはスキーのように横Gをうまく利用することがポイントになるのだろうと考えました。

 

安定した横Gを得る方法はあるのか?

私が大きなコーナーを走っている時でも横Gが発生しているはずなのに、どうしてタイヤ接地面の荷重が抜けたりするのでしょう?

それは小さなコーナーを曲がる時の「一時的な強いGや、反動で荷重を生み出すやり方」では、荷重が瞬間的で長続きしないからなのでしょう。

なので、大切なのは荷重を保った状態で曲がることだと考えました。

イメージとしては、

・アウト側サスペンションが押し縮められた状態をキープする

ということだと思います。

 

では、コーナリング中のアウト側サスペンションが縮んだ状態を保つにはどうすればよいのでしょうか?

それは、円運動だと思います。なぜならクルマがきれいな円のラインをトレースしている状態に近いほど一定の遠心力が持続するからです。

 

とはいえ、実際のコーナーはきれいな円でない場合が多いです。

 

実際のコースで安定した遠心力を生じさせる方法

今回のテーマは難しくて、走りながらいろいろ試行錯誤してもなかなか良い手応えが得られなかったのですが、前回取り組んだ「コースをエリア分けする考え方」に当てはめてみた時に、ふと「コーナーを単純な円弧としてイメージしてもいいんじゃないか?」とシンプルに考えてみることにしました。

円弧には半径があって中心点があるので、その中心点を含めた扇型のエリアがイメージできます

『カーブのRならいつも意識しているよ。』という方も多いと思いますが、ここではRに合わせた曲がり方のイメージではなく、遠心力が生じるゾーンを頭に思い浮かべるのがポイントです。

上図はあくまでイメージです。

黒い点が遠心力の中心点で、扇型が遠心力を受け続けるゾーンです。

扇型のゾーンでは黒い点からの遠心力で横Gを受けながら ブランコのようにスイングするイメージで走ります

 

もちろん、コーナーの道路が単純な円弧の形ばかりとは限りませんが、今回は「横Gを保ちながらターンする」ということが目的の練習ですから、あまり難しく考えずにイメージや感覚を掴むつもりで練習しました。

 

繰り返し練習してみると、振り子のように進入の勢いをそのまま維持して抜け出せる時があり、大きなコーナーで失速する問題の対策として大きな手応えを感じました。

 

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大きなコーナーで勢いが維持できるようになるとタイムも大きく縮まり、

7分12秒→7分7秒になりました。

<脱初級のラリゲー修行:LV16>コース幅の狭さでタイムの限界を感じる問題

スピードが上がるほどに狭く感じられるコース幅

グリップの限界を超えない走りを心がけるようになったものの、タイムを切り詰めるほどにコース幅がさらに狭く窮屈に感じられます。

 

このコースではこれ以上速く走れない感じがしてきて、つい「そろそろ限界なのかなー」ということが頭をよぎり始めます

しかしランキング1位はさらに40秒も少ないタイムで走れているのですから、探せばきっと何か突破口があるはずです。

そこで、狭い道路の走り方をテーマにしてその「何か」を発見できるまで繰り返し走ってみました。

 

コースの「幅」よりも「奥行きのあるゾーン」を意識してみる

「道幅が狭いほど、その幅をきっちりと使い切る走りを心がける」というのがセオリーなのでしょうが、それをするとガードレールや岩壁に接触することが増えてしまい、私はとても走りにくく感じます。上級者はもっと速い速度で道幅を使い切れているはずですから、私にないコントロール感覚があるはずです。

 

あれこれ考えながら走っていると、ふと頭に浮かんだのがコースを面で捉えてみるという発想です。

幅が狭い道でも奥行きという視点を加えてみると、そこにはある広さのスペースが存在しています

この「スペース」という観点があれば、走りの窮屈さを減らすことができるのではないか? だから上級者はもっとすごい速さで走れるのではないか? という仮説を立てて、それを確かめてみました。

 

結論としてはスペースをイメージすると、窮屈感が減って走りやすく感じることが体感できました。

そのイメージを示すと、

例えばこのような180°曲がる深いコーナーを走るとすれば、

 

ラインは曲がり込みが強く、道の狭さで窮屈に感じていました。

 

そこで、例えばこのように3つに色分けされたスペースを走り抜けるイメージにすると、同じラインでも走りやすそうに見えます。

各スペースは広々としていますが、最速ラインとなると、上図とほぼ同じラインのはず。

そこで、このイメージをコースに当てはめてみるとどうなるでしょう?

 

コーナー前半のイメージです。

減速しながら青いスペースの奥でこの程度向きが変わっていれば良いわけです。これなら道幅の狭さが気にならず、思い切ってコーナー進入できます。

 

中半のイメージです。

黄色いスペースでは、イン(クリッピングポイント)を捉えることに集中するだけで良いので、やはり道幅の狭さは気になりにくいです。

 


後半のイメージです。

ここまで来れば、立ち上がり加速を考えるだけですから、やはり道幅の狭さは気になりません。

 

 

ここまでのイメージをまとめると、こんな感じになります。

様々な角度のコーナーでも、このエリア分けのイメージが役立ちます。

 

 

この図だと狭くて大変なイメージしか浮かばなかったのが、エリアをイメージするだけで走りのポイントに集中できるようになり、一つ一つのターンの組み立てがより確実かつ正確になってきました。

 

今のゾーンでやるべきことが単純ならば、次のゾーンのことを考えることができる

私だけかも知れませんが、コーナー全体を一本のラインでイメージしていると「進入減速・向きかえ・曲がり込み・立ち上がり加速」などの変化する要素を次々とこなすのが難しすぎるのです。

だから要素別にエリアを分割するほうが走りやすく感じるのでしょう。

※1つ目のエリアでは「減速進入と向きかえ」、2つ目では「曲がり込み」、3つ目では「立ち上がり加速」というように要素が分割されます。

 

結論としては、エリアをイメージして走れば、やるべきことがよりシンプルで明確になるから思考に余裕が出て速くなる。のを実感できました。

 

 

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道幅のプレッシャーが減って走りやすくなったことで、最近頭打ちだったタイムが久々に短縮。

7分17秒→7分14秒になりました。

<脱初級のラリゲー修行:LV15> トランスミッションの設定

何速に入れるか迷うようになってきた

これまでは主に3速メインで、時折2速にいれたり4速にいれたりという感じのギア選択でした。

ところが、コースに慣れてペースが上がってくると3速が頭打ちになることが増えてきます。でも4速に入れたとたんにモワーとした吹け具合であまり速度が乗りません。

 

そこで、3速をメインに、2速と4速の繋がりも良いようにクロスレシオで設定してみようと考えました。

こう考えたのも、先日の車高下げで大きな効果があったからで、心理的に設定変更に対して前向きな気持ちになってきています。

 

最も使う3速をしっかり合わせる

そこでまずは、最も使う3速のギア比を少し高速向けにし、それに合わせて2速と4速のギア比がクロスレシオで近づくようにセッティングを変更してみました。

3速が合ったら、上下のギアをどの程度クロスにするかも実際に走ってみた手応えで決めました。

「だいたいこんなものかな?」と感じたらセッティング終了です。

 

結果はというと、

コーナーとギアの相性が良くなり、ちょっと大きめのコーナーだとAPEXまでの減速で4→3→2速と、クロスした範囲がちょうど収まり、そこから気持ちよく立ち上がり加速します。

ただ、クロスしている分、3速で良いところをつい2速や4速に入れてしまったりするミスもあるので、そこは気をつけて早く慣れるようにしたいところです。

 

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タイムが伸び悩んだのはギアが合わなくなっていたことも関係していたようで、今回のセッティング変更で3秒短縮し、7分17秒になりました。

<脱初級のラリゲー修行:LV14> タイヤに無理を強いてしまう問題

先を急ぐあまり、タイヤに無理な要求をしてしまう

Oninotairaコースはスタート直後の高速区間のあと、いきなり小さく回り込んだターンが連続します。

低速域のターンだと怖さが少ないので、タイムを切り詰めようとする気持ちのあまりハンドル操作もアクセルの踏みこみもついつい荒くなりがちです。

以前は暴れるクルマに振り回されてばかりだったのに、少しコーナリングに慣れてきたと思ったら、今度は強引にクルマを振り回そうとしているのですから、自分の走りも随分変わってきたなと思います。w

 

もちろんクルマは無茶な操作に従えるわけもなく、タイヤを鳴らすばかりで曲がってくれず、慌ててブレーキちょい足しでさらにハンドルを切ると今度はガクッと失速、、、。

結局、急げば急ぐほど、かえって遅くなってしまう悪循環に陥ってしまいます

 

LV12でリアが流れやすい問題に取り組んだ時は、車高を下げることで改善しましたが、今回はセッティングを含めてあれこれ試してみたものの、同じような失敗の繰り返しばかりでタイムが頭打ち状態です。

ということは、どうやら自分がタイヤのグリップの限界に気づいていなくて、それ以上の仕事をタイヤにさせようと無理をしていたということなのでしょう。

 

 

タイヤの接地面が受け止めきれる「力の量」を超えてはいけない

そこで、タイヤの接地面にかかる力を知るために大ざっぱなイメージにしてみました。

コーナー進入から脱出までの間にタイヤの接地面に掛かる力の合計をグリップ限界ギリギリに収められたとしたら、私の場合はこの図のような力の配分になると思います。

 

そうだとすれば、アクセルやブレーキの操作によって生じるGの力は、横Gの力と足した合計がグリップ限界を超えないようにすることが肝心なのでしょう。

ただし、短いタイミングで切り返しがある時などはスライドターンで減速と向きかえを一気に済ませた方が早い場合もあると思うので、その判断も含めてのグリップコントロールを意識しました。

 

前提条件として、グリップ限界を察知する必要があるのですが、とりあえずハンドルの重さがそろそろ抜けそうに感じるあたりが最大グリップと考えることにしました

 

この練習に取り組んでみると、減速Gを使いすぎないようにするためにコーナー進入の速度を抑え気味にすると、遅くなってしまう気がしてもどかしく感じます。

でも、コーナーの立ち上がり加速が早まり、進入で抑えた速度分以上に立ち上がりが伸びれば、この取り組みの効果が出たことになるわけです。

ただし、速度を抑えすぎてタイムが逆に落ちることもあるので、最大グリップを探る感覚をもっと磨く必要があります。

 

 

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横Gに応じたブレーキとアクセルの加減が難しいのでタイムは上がったり下がったりと落ち着きませんでしたが、コツを掴むにつれてタイヤの曲がる感じが引き出せるようになり、7分25秒から5秒短縮し、7分20秒になりました。